太陽と月のスクエアは別名「二重人格」と呼ばれるアスペクトです。太陽と月が自分の中で衝突し、本人の中で「何かがぶつかる感覚」があり、葛藤を起こすことからこう呼ばれています。
公的な顔である「太陽」とプライベートや私生活の顔である「月」が大きく違うため、公私でぶつかりやすく、全く別の顔を見せます。
「仕事と私生活で人が違う」と周りからは思われやすいでしょう。(それはそれで構いません。私も太陽と月の90度を持っています)
ネイタルの「太陽と月のスクエア(90度)」 の性格
自分の中に「2人いる」ような感覚があります。「二重人格」と言うと分かりやすいでしょうし、「公私で全く別の顔の人」と言っても良いかもしれません。
この太陽と月が90度のスクエアになると、仕事や社会的な顔である太陽を仕事や社会的な場面で使いますが、自宅に帰ってリラックスすると月の性質が出る傾向です。
社会的な顔と自宅での素の顔が全く違う要素を持ちます。
そのため、社会的な顔と自宅での姿が全く違う傾向にあり、二重人格や公私がはっきりした人になりやすくなります。
太陽が出る社会的な顔は「太陽」の要素であり、親しくなると「月」が出てきますので、他人から見れば太陽と月のスクエアの人と仲良くなると、全く別の顔を見ることになります。
ネイタルの「太陽と月のスクエア(90度)」 は葛藤や心の衝突が大きい
太陽である意思と月である感情が90度のスクエアでは、心の葛藤が生まれやすくなります。
基本的な部分として
「自分の人生方向や意思」と「自分の感情や気持ち」が心の中でぶつかりやすく衝突する傾向です。
この時、太陽の意思を感情の月が止めてしまったり、感情を押し潰しながら意思を貫く傾向があります。太陽を生きる必要がありますが、月星座のスクエアのエネルギーは非常に強いです。
太陽の力を出すには自分の月星座のエネルギーに勝たないといけませんが、結構厳しいものがあります(笑) 私も牡牛座太陽と水瓶座の月がスクエアなので、月水瓶座が出てくることが多いです。
この太陽と月はライツでもあり、他の天体より重要度が桁違いに強いです。このアスペクトを持っていると結構苦労する方が多いはずです。
具体的には
- 太陽牡牛座、月星座水瓶座ならお金や物を蓄えたい牡牛座の意思に物なんて要らない水瓶座が感情がぶつかりやすい
- 太陽蟹座、月星座天秤座なら家族や小さな集団を大事にしたい蟹座の意思に、誰とでも公平に付き合いたい天秤座の感情がぶつかりやすい
- 太陽魚座、月星座射手座ならありのままを認めたい魚座の意思に、射手座の物事を広げて拡大したい感情がぶつかりやすい
と出やすい傾向です。
宮で言えば、
- 牡牛座,獅子座,蠍座,水瓶座の不動宮は「強烈な重たい意思が心の中で衝突する」
- 牡羊座,蟹座,天秤座,山羊座の活動宮は「しっちゃかめっちゃかになる」
- 双子座,乙女座,射手座,魚座の柔軟宮は「何がなんだかはっきりしなくなる」
傾向です。
太陽と月のスクエア(90度)は、同じエレメントで起きることがあります。その場合も心の中で衝突が起きる傾向です。
角度(アスペクト)が90度に近いと心でぶつかるような感覚は残ります。
太陽と月のスクエア(90度)が現象として起きやすいこと
旦那さんや奥さんとの衝突、不仲
太陽は女性にとっての夫、月は男性にとっての妻を意味します。そのため、この太陽と月のスクエアを持っていると、男女とも異性に葛藤を抱えやすくなります。
元々自分の心の中で意思と感情が葛藤するだけではなく、それが夫や妻に対しても反映される傾向です。
男性の場合、月に該当する奥さんが自分の自我や意思である太陽とスクエアになりますから、どこか気が合わないと感じやすくなります。女性の場合、夫に該当する太陽が自分の感情や気持ちである月とスクエアになりますから、こちらもどこか気が合わないと感じやすくなります。
元々大きな葛藤に板挟みになる人にとって、完全に気が合う人は見つけにくい面があります。心の中に2人が同居するような太陽と月のスクエアは大変な側面があるんですね。(私も持っています)
人生方向を見失いやすい
太陽の仕事の方向と月星座の感情が異なるため、仕事に支障が出やすい傾向です。本来、仕事への熱意や情熱は月と火星やアセンダントとの関わりで見ますが、この太陽と月のスクエアでも人生と感情が衝突するため、仕事で支障が出やすくなります。
太陽を生きていると月が横槍を入れます。またはその逆もあるでしょう。見た目は同じ人間ですが、心の中の葛藤は人の数倍も大きいものです。
そのため、太陽である人生に対して障害なく肯定的に思うことが難しいのです。太陽に対して月が横槍を入れると人生方向を見失いやすい傾向に出ます。
太陽と月のスクエア(90度)持ちはどうやって生きるべきか
太陽と月のスクエア持ちは他の人よりもやや厳しく感じることが多いと書きました。では、どうするのか。
「公私を分けること」です。
社会的な存在、人生方向では太陽を重視して生きること。太陽サインである星座の特徴を活かすことです。
そして、プライベートでは月のサインである星座を癒してあげることで、自分を満たしてあげることです。
このように公私を分けることによって、太陽と月をそれぞれ満たしてあげると過ごしやすくなります。
しかし、これが非常に難しいです。なぜなら、人間は判断にあたっては根本に感情の基盤が必要になるためです。
人間の判断は、感情が基盤となっており、この感情を無くしてしまうと判断ができないと言われています。
人間は、きわめて難しい事柄に直面した際、どうしても感情によって意思決定を左右されてしまう。もしも意思決定から感情を取り除くことができれば、より的確な判断を行うことが可能になるだろうと、長らく考えられてきた。しかし、事実はそうではない。神経科学の研究によれば、感情は意思決定において、大いに役立つようである。
….すると、ここぞというときの判断を下す際には、感情が重要な役割を果たしていることが分かった。「なぜ意思決定は「感情的」に行うべきなのか」
他にも探してみて欲しいのですが、このように感情である月を完全に排除することは非常に難しい。
そのため非常に鍛えられる人生になります。私も太陽と月のスクエアですが、このアスペクトを持つ人は内的葛藤を持ち、それを克服することが経験として必要になるでしょう。
ただ、月は主役ではありません。正確には太陽が主役になります。月は癒してあげたり、心を休めてあげるためには必要な要素ですが、人生では太陽を生きないといけません。
太陽は公、月は私として主に使うことが望ましいと言えます。そして、そのバランスを取るところに非常に課題があるのが、この太陽と月のスクエアです。
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